ビジョナリーカンパニー

ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則

ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則

「言わずもがな」なビジネス書の定番。定番過ぎて読むことを後回しにしていたが、読んでみると確かに読み応えがあった。全体を通じて「尊敬され永続する企業の原則は何か」ということについて、分析的に書かれている。本書にてビジョナリーカンパニーとして取り上げられた企業が、本書発売当時の名声を現時点まで受け継いでいるかというと”ハテナ?”な企業もあるが、本書に書かれているビジョナリーカンパニーの原則を一歩踏み間違えばいくら大手でも衰退してしまうことを表しており、決して本書の原則の間違いを意味しない。本書は、参考となる記述が大変多く、どこの粒度まで付箋を貼ろうか迷った。その中でも、以下の部分は私の中でもっとも印象に残った。
『ビジョナリーカンパニーは、業種に関係なく、理念と利益を同時に追求する「ANDの才能」を比較企業よりも大切にしている』

組織を考える上で、社会人としてのあらゆる状況で参考となる名著だと思う。この本はリタイヤするまでブックオフに売れないわ。