シェア からビジネスを生み出す新戦略

シェア <共有>からビジネスを生みだす新戦略

シェア <共有>からビジネスを生みだす新戦略

  • 作者: レイチェル・ボッツマン,ルー・ロジャース,小林弘人,関美和
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2010/12/16
  • メディア: ハードカバー
  • 購入: 28人 クリック: 1,325回
  • この商品を含むブログ (99件) を見る
今更ながらシェアを読み終える。シェアという考え方は、一昨年ぐらいから主にコスト低減の観点から興味を持っており、例えば図書館とブックオフの使い分けなどにより、新品を買う場合に比べほぼ同じ満足度を得ながらコスト低減することができると思う。
本書では、シェアについてコスト面に加え以下のようなメリットがあると主張している。

  1. シェアを通じた他人とのコミュニケーション
  2. 社会の持続可能性という観点からのシェア

それぞれの主張については本書を読めば詳しく書かれているが、自分の感想は、先ずコミュニケーションについては、シェアという行為の副次的な要素であり、本書中にあるようなコミュニケーションを目的としたシェアを実行する人たちは、シェアという行為が無くても、なんらかの方法でコミュニケーションを実行するだろうな、と思った。
また、社会持続可能性という観点は、確かに大局的にみた場合には必要な考え方ではあるが、自分がまだ未熟なのか、社会の持続可能性を考えてシェアを実施するということは今のところ無いなぁ。自分のシェアの目的はあくまでコスト低減であり、例えば本書にあるようなカーシェアなどについても、自家用車の稼働率を考えれば効率的だとは思うけど、もし宝くじで6億円あたったら、やっぱり好きな車を好きな時に乗るために所有しておきたい。(でも、手軽にいろいろな車種の車をレンタルできるという意味では、カーシェアは魅力的だと思った。)
とは言え、所有物のリソースの再点検という意味だけでも、この本を読む価値はあると思った。