MBAクリティカルシンキング

はいはい、グロビスグロビスというわけで、第3Qからクリティカルシンキングに通ってます。その教材が本書。授業の内容とほぼ同じ事が記述してあるんだけど、読むのと実際に授業を受けるのとでは身に付き方が雲泥の差であると実感した。逆に、いままで数百冊本を読んだだけの体験が、浅かったのではないかと不安になるぐらい。しかし実際問題として時間や資金は限られているわけだし、読書でどれだけ効率的に内容を吸収できるかを考えないとな。そういう危機感を感じさせてくれただけでも、読んだ意味あった。内容自体はグロビス受けてしっかり吸収しますが、以下の部分はおもしろかった。

  • 「にわとり・たまごの因果関係」→要するにどちらが先か分からない因果関係。通常、企業経営上好ましいこの因果関係を「好循環」、その逆を「悪循環」と呼ぶ。どちらの循環にしろ、いったん回り始めたサイクルは加速しやすく止めにくい。止めようとする場合、複数の箇所に同時にアプローチする必要がある。この事実は、サイクルが回り始める初期の段階(慣性が弱い段階)にアクションを取ることの重要性を示している。
  • 問題を分析するためには、感度のよい切り口が必要。→納得感のある切り口を試行錯誤して見つけだすことが大切。これって自分が求める結論を導き出すために重要なスキルだと思う。間違えちゃいけないのはビジネスの世界は研究の世界と違って、結論が無いこと。研究の世界でこれをやっちゃうと恣意的になる。

自分の経験では、ビジネスの世界において「ポジションが低い=上司の意見に従属」、「ポジションが高い=自分の意志を信念化」することが求められると思う。ポジションの上下で求められるものが180°異なる。そのことを知って仕事を進める必要があり、上司から意見を求められた際には自分のポジションを勘案して答えを出さないと、的外れな結果になりかねない。今の自分のポジションでは「自分の意見を持ちつつも、相手から求められる回答を予想してどっちの意見も返せる」ようにする必要がある。