さあ、才能に目覚めよう

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす

自己の成長を考えるときの二元論である「強みを伸ばす」か「弱みを克服する」について、明快に回答している。タイトルが示すとおり本書の答えは「強みを伸ばす」こと。全体最適化を考えればこれは正しい。様々な才能を持った人間が存在する社会では、個々の強みを活かし弱みはカバーしてもらうことは効率的だ。
しかしながら、我が子への教育に当てはめてみると、どうも腑に落ちない。果たして子どもに、強みを伸ばすために「弱みを克服しなくてよい」と言えるだろうか。一人の人間を育成しようとしたときに、その将来を狭めてしまうような選択はできない。それが放任につながるのかもしれないが、親としては極力子どもの将来の可能性を広げておきたいと思う。