敗者のゲーム

今年の夏から会社の確定拠出年金プログラムをアクティブにしている。いろいろ勉強した結果、国内外の株に比重を置いたアセットアロケーションを組んで運用してきた。この下期はEUの破たん騒動とかあったけど、概ね利回り−5%〜+5%の間を往復している状況。利回りが−5%ぐらいになっても一時的なものと割り切って、慌てずに静観できるマインドは持てるようになった。なんとかこのアセットアロケーションで続けられそう。
そんなマインドを形成する上での一助になったのがこの本。

敗者のゲーム―金融危機を超えて<原著第5版>

敗者のゲーム―金融危機を超えて<原著第5版>

面白かったのは、下げ相場だけではなく上げ相場(この本の単語を引用すれば「稲妻が輝く瞬間」)も短期間であること。私のイメージでは「株価が下がるのは短期間、上がるのは徐々に」という、人間の信用と同じような曲線を描くと考えていたが、どうやら認識違いのよう。その「稲妻が輝く瞬間」がいつ起こるのかは誰にも予測できないため、常に相場にとどまっていることが大切とのこと。そうすれば自然と下げ相場に居合わせるとこも多くなる訳で、たとえば利回り−10%とか、そんなときにも慌てないマインドを持ちたい。