これからの日本のために「シェア」の話をしよう

ネットで書籍を購入するようになってから、書店に足を運ぶことがめっきり減った。昔は書店に行くことを目的として外出することが間々あったが、今は待ち合わせの合間だとか、時間潰しに入ることがほとんどである。しかし、行ってみるといろいろ発見があって面白い。
先日もふらっと立ち寄った書店で「フリー」の横に「シェア」が置かれており「すわっ、続巻か!?」とすっかり騙された。しかし、ここで衝動買いするほど私はブルジョワジーではない。帰宅後にさっそくアマゾンでレビューをチェック、あわせてシェアというトレンドについてもいろいろ調べる。フムフム、「所有から共同利用」というトレンドね。特に高額でかつ使用頻度が少ないもの(例.車)なんかは、シェア向きなものって感じ。最近の情報伝播コスト低下も相まって、もののシェアが進んでいるって話。確かに一理あるなと思い、ネットで調べて購入したのが次の本。

これからの日本のために 「シェア」の話をしよう

これからの日本のために 「シェア」の話をしよう

内容、というか例がほとんどシェアハウスの話で、ちょっと当てが外れた。しかし、さすが「下流社会」を書いた三浦氏らしく、昨今のトレンドを一言で言い表したキーワードがちりばめられており、その点で読む価値はある。とくに「つながりたいが、しばられたくない」なんかは秀逸。メール、ブログ、ミクシー、ツイッターフェースブックにしても、全て情報伝達は非同期。その距離感覚が現在受け入れられる間合いなんだと思う。でもこれって、シェアハウスには関係しても、シェアとは直接関係無い。終始こんな感じで、主にシェアハウスを切り口にして、三浦氏のこれまでの自論が展開されているような感じを受ける。
日本における本格的な「シェア」の夜明けは、まだ先か。。。