「高いなぁ」と言われても売れる営業のしかけ

有名な箱田氏の一日研修を受講してきた。私が受講する研修を選択する基準として、単なる受け身のものではなく、ワーキングやロールプレイが多いものを優先している。箱田氏の研修はこのバランスが絶妙で、語り口調も歯切りよく、一日飽きることなく受講できた。あとは、せっかく学んだことをその場の雰囲気のままで終わらせずに、日々に活かすことができればいいんだけど、なかなかそのスキームが組めない。受けた感銘は希釈され、日々に同化してしまう。うーん。
その研修の際に配布された本がこれ。

「高いなあ」と言われても売れる営業のしかけ

「高いなあ」と言われても売れる営業のしかけ

研修の内容を風化させないために、後日この本を読む。内容は完全に営業テクニック。「顧客からの無理な要求をどう切り返すのか」や「無謀な商談をどう纏め上げるのか」について、具体的な手段が書かれている。やるべきことが明確化されていていい反面、応用力が利かない。
日本人に好まれる(?)ビジネス書としては、どちらかというと営業の精神論的なものが多いと感じる。昨今のビジネス書ブームのなかで、読んだ気にさせられるのは、どちらかというとそういうビジネス書だと思う。が、自分がそういうビジネス書をこれまで読んできた実感としては、「一日研修」と同じく、よっぽどな名著でない限り、受けた感銘は希釈され、日々に同化してしまう。それよりは、営業テクニックの一つでも覚えておき、顧客と会社と自分のうち少なくとも一者が満足できる商談をできるほうが、より現実的な感じがする。