キャズム

キャズム

キャズム

また勝間推薦本か!
ああ、そうです。私の本棚は勝間氏に侵食されています。ハイテク商材のマーケティング・ライフサイクルを丁寧に述べるとともに、ブレイクさせるための方策を掲示している本作。あくまでマーケティングに絞った内容なので、一般的な商材のライフサイクルとは異なっている点に注意(はじめ、私は混同してました)

  • マーケットとは、個人同士の関係が密である単位。
  • キャズムとは、ハイテク商材の顧客がビジョナリーから実利主義者へ移行する際に見受けられる最大規模のクラック。
  • キャズムを超えるためには、対象とするマーケットセグメントを絞り込んで、そこに全戦力を集中することである。
  • ターゲットとすべきマーケットセグメントの規模の目安は、次年度に計画している年間売上と同規模のもの。
  • ビジョナリーが求めるのはコアプロダクト。実利主義者が求めるのはホールプロダクト。
  • 実利主義者から支持を得るためには、なによりもまず、ベンダーがマーケットリーダーであることを示す必要がある。→キャズムを超えるためには、製品重視から市場重視に転換しなければならない。
  • マーケット内の口コミによる商材の伝播が大切。そのためには「メッセージを短く」。

この本を読んで思ったことは「キャズムを超えていない商材を探し出し、ホールプロダクトとして売り出すビジネス」を行えばよいということ。日本の商社や大手ベンダーはこういったビジネスで成功しているとは言い難い、というかキャズムを認識できていないのではないか。