キャズム
- 作者: ジェフリー・ムーア,川又政治
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2002/01/23
- メディア: 単行本
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ああ、そうです。私の本棚は勝間氏に侵食されています。ハイテク商材のマーケティング・ライフサイクルを丁寧に述べるとともに、ブレイクさせるための方策を掲示している本作。あくまでマーケティングに絞った内容なので、一般的な商材のライフサイクルとは異なっている点に注意(はじめ、私は混同してました)
- マーケットとは、個人同士の関係が密である単位。
- キャズムとは、ハイテク商材の顧客がビジョナリーから実利主義者へ移行する際に見受けられる最大規模のクラック。
- キャズムを超えるためには、対象とするマーケットセグメントを絞り込んで、そこに全戦力を集中することである。
- ターゲットとすべきマーケットセグメントの規模の目安は、次年度に計画している年間売上と同規模のもの。
- ビジョナリーが求めるのはコアプロダクト。実利主義者が求めるのはホールプロダクト。
- 実利主義者から支持を得るためには、なによりもまず、ベンダーがマーケットリーダーであることを示す必要がある。→キャズムを超えるためには、製品重視から市場重視に転換しなければならない。
- マーケット内の口コミによる商材の伝播が大切。そのためには「メッセージを短く」。
この本を読んで思ったことは「キャズムを超えていない商材を探し出し、ホールプロダクトとして売り出すビジネス」を行えばよいということ。日本の商社や大手ベンダーはこういったビジネスで成功しているとは言い難い、というかキャズムを認識できていないのではないか。