チェンジ・ザ・ルール
- 作者: エリヤフ・ゴールドラット,三本木亮
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2002/10/11
- メディア: 単行本
- 購入: 5人 クリック: 56回
- この商品を含むブログ (86件) を見る
自分もIT業界の人間であるため、単なるTOCの勉強以上に状況が把握でき、前2作よりも読みやすく面白かった。以下に付箋を貼った部分と所感を挙げる。
- 限界や障害を取り除いてくれるコンピュータシステムをインストールしても、会社のルールが古いままだとしたら、以前までの限界や障害に対応した古いルールに従った行動をとり続ける限り、その結果は未だにその限界や障害が存在していた場合と変わらない。→当たり前だが忘れがち。頭の回転が速いひとは、直感的に分かるかもしれないが、凡人には盲点。逆にSIerはこのことを認識しておき、古いルールや障害を取り除けるようなシステム構築を行わなければならない。
- IT業界の言葉には3種類ある。1つめはコンフィグレーションなどのコンピュータシステム用語。2つめは生産性向上などのミドルレベルのマネージャが使う用語。3つめが投資回収率といった経営幹部が使う用語。→最近は経営幹部が出席する提案レビューに同席するが、そういった場では提案内容なんかより期限・リソース・原価・売上といったことの話を話する。そこでレビューの違和感を感じていたが、こういった上席が出席する場では、この3つの言葉をうまく置き換えれるように準備しておかないといけないってことか。
- 「システムのインストールにどれだけ苦労したか、彼は一切話しませんでした。コンピュータへのインストールのことではありません。社員の頭脳へのインストールです。」→社員は変化を恐れている、って話。これどっかで読んだぞと思ってたら後で思い出した。「チーズはどこへ消えた?」だ!