ガラパゴス化する日本
前述のとおりシステムアーキテクトに向けて勉強中なのですが、一ヶ月に一冊ぐらいはそれ系の本を読んでおかなければと思い購入。パラダイス鎖国やネットからの予備知識もあり、すらっと読み終わりました。
- 作者: 吉川尚宏
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/02/18
- メディア: 新書
- 購入: 1人 クリック: 110回
- この商品を含むブログ (24件) を見る
以下、気になった点を。
- 先端技術もすぐにコモデティ化する現在では、商材の製造について、垂直統合モデルからモジュール化モデルに切り替えるタイミングを見極めが大事。しかし、日本人はこれが下手。アメリカでははじめに問題を幾つかに分解して担当者に渡し、個々の担当者はせっせと自分の担当分だけを解決、という傾向が強い。
- キュービーネット(理髪店)の成功例。「明快なコンセプトで商品を差別化」と「再現性の高いサービス提供プロセスの構築」。理容・美容の分野は典型的な労働集約型産業であるにも係らず、形式知型のイノベーションを起こした。
- ロビー活動の重要性。体制は胴元が有利なように作られているものだから、ビジネスもそのルールを始めに構築したものが有利となる。ルールを作る団体に関与し、自分に少しでも有利なルールを取り入れるために、ロビー活動は重要。日本はお上文化が強いので、この辺は苦手っぽい。
こうしてみて見ると、自分が気になったところって脱ガラパゴス化と直接的に関係ないじゃん。「ガラパゴス」ってタイトルに釣られてこの本を買ったけど、著者の日本に対する危機感をはやりのキーワードに絡めて述べてあるような感じ。もともとガラパゴス化って言葉には、当事者たちの楽観的な感じが含まれていると思うんだけどなぁ。。。