アジャイルレトロスペクティブズ

アジャイルレトロスペクティブズ 強いチームを育てる「ふりかえり」の手引き

アジャイルレトロスペクティブズ 強いチームを育てる「ふりかえり」の手引き

以前のプロジェクトで実際にこれを用いたふり返りを体験。その時に話題になっていた本でもあり、いつか読みたいなと心に留めておいたが、この度やっと読書完了。数年前の盛り上がりからある程度時間を置いてこの本を読んでみた感想を、以下にクリップ。

  • 開発者の感情やエネルギーの高低を測るアクティビティが多い。この理由について本書の中で記述は無かった。アメリカと日本の文化の違いかもしれないけど、日本では仕事に関しての感情論を押し殺す傾向があると思う。
  • ブラウンバックディスカッション。→なにこれ?と思ってネットで調べたら「ランチを持ち寄る形式の勉強会。茶色の紙袋にサンドイッチなどを入れて持ち寄るところからこの名前がついた」とのこと。いちいち単語がかっこいいな。日本でもランチミーティングとかあるけど、文章から感じるようなオープンな感じではなくて、時間が無い上司が昼食の時間を有効活用して部下と打ち合わせを行うような印象。
  • リリースレトロスペクティブ/プロジェクトレトロスペクティブ。イテレーションレトロスペクティブとは異なり、リリースやプロジェクト全体に係る要員が参加するふり返り。それぞれが大きく異なる視点、ミッション、ものさしを持っており、チームを横断してふり返りを行うことで、それぞれのチームに広い視野をもたらす。

本書を読んで全体的に思ったのは、様々なアクティビティにより情報の流動性を高めているってこと。これは私が今まで参画してきたプロジェクトには無かったなぁ。いくつかのプロジェクトでは、チーム間をまたがるポジションに自分を置いてきたが、そこで得る情報の全てを自チームに展開することはしなかったことを思い出した。今考えてみると、情報を全て展開し各人に判断を委ねるとこまでメンバーを信頼していなかったのかなぁ、と反省。