テクノロジーカンパニー「クックパッド」

以前にも新書「六00万人の女性に支持される「クックパッド」というビジネス」で紹介したクックパッド。今回はクックパッドの技術面の話。
クラウド-脱・自前主義の経営 クックパッドのデータ処理、たった5万円
クックパッドが持つ膨大なデータをマイニングする際、社内のデータベースサーバを利用して処理を実施する場合を見積もったところ7,000時間はかかることが分かった。しかし、米AmazonのEC2を活用し50台のインスタンスを用いて分散処理のフレームワークHadoop」を利用したところ、わずか30時間で完了。しかも、同社が解析処理に要したコストは、0.34ドル(1台辺りの使用量/時間)×30(時間)×50(台)=510ドル(約4万8000円)となる。
サービスが対象とするのは1年間分の検索ログ。言い換えれば、この解析処理を実施するのは1年に1度だけであり、その処理のためだけにサーバを自前で用意するのは「サーバの設置スペースや原価償却の面でも、割に合わない」(同社技術部長の井原正博氏)とのこと。
クックパッドにとって、自前でサーバを用意するのではなくクラウドサービスを利用したのは、正にイノベーションクラウドの持つ特性を活かした好例と言える。