ザ・ゴール2

こういったバタ臭い小説仕立てのビジネス本って、岸向かいの感じがあって基本的に受け付けないんだけど、この本は面白かった。ちょっと出来すぎなストーリーと思ったけど、経営層がどんどんアレックスのメソッドに傾倒している部分なんか、ちょっと痛快(?)な印象を受けた。それはそれとして、この本を読んでいろいろ考えがまとまったので、ここにまとめておく。(粒度バラバラ)

  • 需供関係にかかわらず、振り子が市場に振れている場合、製品の価格は下がる。ex.半導体
  • 異なるマーケット分野間では、同じ製品に対する価値観が異なる。→このあたりは「ザ・プロフィット」でも触れられてた。
  • マーケティングとは、新しい策を打ち出すことではなく、マーケット・セグメンテーションを活かすことにある。→新しい事業を展開するのと平行してマーケット・セグメンテーションを行わないと、現行事業の収益に影響を及ぼす可能性がある。
  • 答えは自分の内にある。→(ロジカルな思考を持った人であれば)目的と諸問題を書き並べ、それを論理立ててまとめていくことで解法が分かる。この際、諸問題から目的までのステップが細分化されることで、問題が単純化し、解法が導きやすくなる。とはいえ、悩むけどね。但し、悩みは漠然としたものではなく、どうすれば次のステップに進めるのかといった、方向性を持ったものとなる。